盆栽とひと
O u r   c o s t o m e r
十人十色の盆栽との向き合い方。
盆栽と人が織りなす物語をご紹介いたします。


Bonsai and people Episode 1
盆栽があるから暇しない
- 高橋 毅 -
やる事があるのは幸せだよ。
こう語るのは趣楽園を開園した高橋毅。

齢を重ねても盆栽の手入れはもちろん、植木の手入れや庭の美化など、
だれよりも忙しく体を動かしている。

年をとっても、盆栽の手入れがあるからやる事がある。
盆栽がなければ一日中テレビを見てるだけだ、それじゃーどうすんだ。
と嬉しそうに語る。
自然美を感じる柔らかいラインの木が好きで、
垢抜けた盆栽趣味に共感するお客さんも多かった。

うちはお客さんって言うよりも友だち付き合いのような感じだったけどなぁと振り返る。

そんな忖度ない付き合いに盆栽を通じて穏やかな時間が流れていた。

九十才を越えても未だ現役の若さの秘訣は盆栽に支えられての事かもしれません。



Bonsai and people Episode 2
ただただ、自然を慈しむ
- 宮入 光季儀 -
今日も寡黙に盆栽を眺める。

ただその季節の、その時だけの盆栽の美しさを
ゆっくりと味わうように心に落としている。

氏の盆栽の眺め方をみているといつもそのように感じ、
一緒におなじ盆栽を眺めると不思議と名勝地を訪れて
同じ景色を共有しているような錯覚を覚える。
これだけ盆栽を味わえる方も少ないだろうと思う。
余計なことは言わず、心静かに盆栽と対峙する。

ただ一言。
これは良い木ですねえ。と。

憧れる趣味者の姿です。



Bonsai and people Episode 3
おおらかに 豪快に 盆栽を愛す
- 石浜 太吉 -
俺は黒松みるとダメなんだ。とおおらかに笑う。

名古屋仕立ての正統派黒松が大好物。

黒松は手間がかかってしょうがねぇと言いながらも、
いつのまにか棚には新しい黒松が飾られている。

おおらかさと裏腹に、決断は豪快に。
一つの盆栽について談議を深めると、
最終的にはあんたに任せるとおおらかに笑う。

氏と盆栽を通じて同じ時間を過ごせる喜びを、
日々感じずにはいられません。



Bonsai and people Episode 4
この樹と共に挑戦してみます
S氏
国風展に出してみたい。
きっかけはS氏から出されたそんな一言。

盆栽趣味がはじまり数年。
各地で出会った盆栽達に満足はしていたが、
もっと上の世界も知りたいと感じていたころ。

氏の口からぽろんとこぼれ落ちたその言葉が、
氏とその盆栽を巡り合わせた。
一目みて、今までより三段ほど高いジャンプに、
若干の躊躇はあったものの、
挑戦を決意するのにそんなに時間はかからなかった。

それから一年、日々成長の喜びを実感し、
挑戦の果実を享受している愛すべき盆栽趣味者の一人です。



Bonsai and people Episode 5
相応しくなりたい
- 安田 雄太 -
まだ若き盆栽愛好家。
盆栽以外にも趣味が多く、
仕事でも遊びでも手を抜く事はない。

盆栽に興味をもちはじめたのは数年前のこと。
先輩愛好家にも積極的に話を聞き、盆栽のイロハを、
学ぶうちに本物の盆栽を持ちたいと思うようになる。
そのうちに思考が変わったと話す。
持つだけではダメで、その盆栽に相応しい人間に
ならないとダメなんですね。
と落ち着いて語る姿は、
既にその器を垣間見えたような気がする。

仕事も遊びも、
理想の姿に1日1日近づく氏の姿を、
近くで見させて頂こうと思います。